2014年9月14日日曜日

石原裕也がシリーズチャンピオンを獲得! <全日本ジムカーナ福岡 >Mr.Ishihara won the japanese gymkhana championship2014.



スイフト石原のシリーズチャンピオンが決定した。
Mr.Ishihara won the japanese gymkhana championship2014.

最終戦を前に背水の陣で挑んだこのステージを石原は強い精神力で乗り切った。福岡決戦ともいえるここでの戦いは「優勝」という結果以外が無意味となる厳しい戦いだった。

有効ポイント制の関係で、福岡ラウンドを優勝すればシリーズ王者が決定するが優勝できなければこのラウンドのポイントは無効として次戦にチャンプ決定が持ち越されるという実にストイックな展開となっていたのだ。


チームメイトの深川先輩と、深川は6位入賞を決めた

金曜日のマシンテストから恋の浦のパンピーな路面に苦しめられた石原は、公開練習日の前にマシンのセッティングを思い切った方向にステアする。これまでにはないセットアップは功を奏してタイムアップに成功したが、今一つ決めを欠いた仕上がりであり石原は満足してテストを終えることはなかった。




決勝日の朝は快晴。

最近はめまぐるしく変わる日本のお天気に翻弄されることが多い。しかし今回の福岡ラウンドでは3日間を通して好天に恵まれ、大きく路面の状態が変わることがなかったのは幸運だったといえよう。

ファーストアタックで攻めの走りを見せた石原は残念ながらコースからの脱輪を喫し6位に沈む。
恋の浦のコースは午前中のタイムが重要だ。路面の状況変化や気温が上昇する中セカンドアタックでタイムアップすることは簡単ではない。

美しい玄界灘が眼前に広がる恋の浦。絶景ポイントともいえるこのステージを前にして石原の目には何も見えていなかった。泣いても笑っても最後のアタックとなるセカンドトライに向けてスタートラインにマシンを進める石原。スタート地点では先輩であり、全日本チャンピオン経験者のアールエスタケダ中村英一監督が見守りエールを送る。

息が止まるような緊張感の中、最終走者の石原のアタックが始まった。

繊細かつこれほどまでにアグレッシヴに攻め込めるのかと思うほどハードな走りを見せた石原はファーストトライのタイムを1.3秒更新。クラスベストタイムをマークして優勝。加えて全日本ジムカーナPN1クラスのシリーズチャンピオンを獲得した。


アールエスタケダ中村監督(右)と

石原はけして天才肌ではない。
華々しい経歴を持つわけでもなければ、サラブレッドでもない。

しかし、最後まであきらめない強い心を持ち常に自分の能力を信じ、それを引き出すための最大限の努力を惜しむことはなかった。多くの仲間と素晴らしい先輩たちに支えられて石原は全日本の高みに到達する。平凡な一日はチームにとって記念すべき一日となった。


しかしこれはゴールではなく新たな挑戦へのスタートラインである。


アールエスタケダは常に前進する。自分たちの力を信じ、チームの力を個々の力としてこれからも頑張っていこう。



帰路では関門海峡にかかる橋を夕日が美しく染め、クルーたちを見送ってくれた。







TEAM RS.TAKEDA PV2010

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