Luca Panzani |
まず上記のステレオタイプなイメージだが、おおむねそのとおりである。しかしイタリア人の女性は圧倒的に強い。簡単に泣くこともないし、主張は曲げない。怒り出すとものすごいので男性は女性を怒らせないようにいつも心を尽くしている。正確に言えばイタリア男性は「女性に優しい」というか「女性にひどく気を使う」のである。
イタリアは古くから母親中心の家庭であり、多くの男性はマザコン。有名な言葉に「マンマミーヤ!」がある。「Mamma Mia/俺の母ちゃん!」で「なんてこった!」みたいな意味。母ちゃん助けても「マンマミーヤ」である。
「女性にアピールするのは相手に魅力があるからであり、何も言わないのは魅力を感じないから。ごく普通のこと」だそうであり、最近の日本にはないすがすがしい話。今の日本人はそもそもアクションをかけること自体をあまりしない。
イタリア人は陽気で優しいが怒らせるとものすごい勢いで怒る。でもすぐに忘れていつまでも怒りを引きずらない。熱しやすく冷めやすく執念深くないのである。
今回多くのイタリア人男性と出会いお話をする機会を得たが、細かいことを気にせず女性に優しいのは間違いない。さらに言えば仲間と家族をなにより大切にする。
イタリアでは時間通りに地下鉄もバスも来ないし、スイカやマナカなどもちろんない。レンタカーの貸し出しに2時間以上かかるのもざらだし、駐車料金も毎日停めて係りのオジサンと仲良くなると半額になる。まともな日本人なら精神を病むレベルのおおざっぱさである。
ローマ市内には65万台の車が存在するが駐車場は6000台分しかない。
これは駐車場を作ろうと地面を掘ると次から次へと遺跡が出てきて工事が中断され、そこまでの工事費用が無駄になるので誰も工事をしないからだ。そのため路上駐車で町はあふれている。ほとんどの道が駐車禁止だがなぜかどこの道路にも車がぎっしり止まっていて、駐車位置から出すときは前後の車を押して出る。だからボディについた小さな傷など意に介さない。
そんな国でラリーをするにはまずイタリアの文化を理解し事前に「ノリ」を掴むことはとても大切である。
今回出合ったイタリア人チームのクルーも「日本から来たコドライバーが女性であったこと」をとても素晴らしいと褒めたたえてくれた。わが国は女性コドライバー率が高く優秀な選手が多いと告げると「サムライスピリッツ!」と反応する。意味不明だ。
ところで女性のほうが男性より強いのはイタリアだけではない。現代日本では圧倒的に女性が精神的に強くなっているような気がする。
ローマでの日本人ドライバーの走りをまとめました。
Rally di Roma Capitale4
shinkai/urushido
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